五つのパンは、2002年5月の設立から10年を迎えました。
(2002年5月~2004年5月は有限会社、2004年6月よりNPO)
皆様の様々なご支援とご協力を心から感謝申しあげます。
教会を通して出会ったひとりの精神障がいの青年と共に設立した五つのパンですが、最初の働きは、精神障がい者のホームヘルプ事業でした。
この働きを通して、ひとりひとりの目の前の困難を共に向かい、少しづつ解決をしながら、生活の支援をさせていただきました。
この目の前の一人の必要に応えてゆく土台が、これまでの10年の歩みによって備えられました。
設立当初から絵本カフェの設立をビジョンとする中で、2004年から人生の歩みの絵本を作成、2006年からはイラストレーターのご協力を得て聖書の言葉の入ったカレンダーやポストカードなどの制作、販売を行ってきました。
2008年には、手作り製本の老舗「美篶堂」との出会いがあり、手作り製本の喜びを学ぶことができました。
また、さらにコミュニティカフェの先駆的な働きをされている「港南台タウンカフェ」との出会いにより、イメージがまとまり、「コミュニティカフェ マローンおばさんの部屋」(地域活動支援センター)が導かれました(2008年)。
2009年のマローンおばさんの部屋設立から2年、施設運営の安定とともに、次に成すべき働きが明確になってきました。
2012年からの新たなチャレンジは、精神障がい者に加えて、高齢者、難病の方々と共にその必要に仕えさせていただく働きであると確信し,
ものづくりカフェ「いのちの木」を2012年1月オープンいたしました。同年8月からはカフェをオープン、カフェやワークショップでの地域の高齢者の方々との交流も増え、地域での認知度も向上してきました。
少子高齢化のなかで税金も減少をして来ます。このコミュニティーを補助金だけに頼らずに、持続可能なものとしてさまざまな可能性を求めて進んで行きたいと思っております。
五つのパン 理事 岩永敏朗
2015年4月